ニッチで年商130億
中村です。
あなたは『ニッチ戦略』という言葉を聞いたことがありますか?これは僕たちの様な個人や小さな組織の会社が取るべきビジネス戦略の”大原則”です。
この”ニッチ戦略”を簡単に言うと、大企業や強力な競合がいない『必要性がある隙間』を狙うという戦略のことです。
例えば、競合がいない隙間を見つけて商品をリリースしたとしても、ニーズがなければ売上はゼロです。なので、『必要性がある隙間』を狙う必要があるってことなんです。
それで、今日はそんなニッチ戦略を徹底して行うことで、年商130億円を稼いでいる起業の事例を紹介しようと思います。
ニッチを徹底して狙う家電メーカー
今日紹介するのは、『ツインバード工業』という、新潟県にある家電メーカーです。
この企業が出している家電は、
・ハンディアイロン&スチーマー
・サイクロン掃除機
・トースター
などなど様々なものがあります。
これだけを見ると「普通じゃん」って感じかもしれないんですが、どれも大手がやっていないちょっとした工夫があるんです。
例えば、トースターであれば、、、
・食パンを縦で2枚焼けるようにして、既存製品より横幅が小さくしてある。
↓
ワンルーム1人暮らしの様な狭い住環境であっても置ける。・表面がミラー加工してあるので、使っていない時は中が見えない。
↓
汚くなりがちなトースター内が普段は見れないので、来客があっても安心できる。
…といった工夫がされています。
サイクロン掃除機であれば、、、
従来の製品は、吸引力は強いが大きい・重いといった不満があった。
↓
サイクロン式の設計のまま、省スペース・軽い設計にして、アマゾンの口コミでNo.1を獲得。
といった工夫。
こんな感じで、どの商品であっても、小回りの効かない大手企業が対応できていないニッチを狙った工夫がされているんです。
やっぱり『聞く』のが最強
じゃあ、どうやってツインバードは、アイディアを出してるんでしょうか?それがやっぱり基本中の基本である『ヒアリング』なわけです。
ツインバード工業は、自社専用のコールセンターを持ち、しかも大量の人員を割いています。そして、そこには1日300件もの様々なお客様の声が届くそうです。
そうして集まった声を元にして、『お客様の声会議』を本社で開き、新製品のアイディアを出し合ったり、既存製品の改善点の洗い出しを行っているんですね。
しかも、コールセンターと開発部の『距離』がめちゃ近いんです。
一般的な会社って、コールセンターを社外に委託したり、ただのクレーム受付係みたいな感じで壁があるわけですよね。でも、ツインバード工業では、コールセンター部署の位置づけがかなり上位にあるんです。
こういった取り組みによって、自分たちが気づけない、けど、消費者が大手を含む既存製品に抱えている不満を見つけることができているってわけです。
やっぱり基本中の基本ですけど、『聞く』のが大事なわけですね。
ちなみに、直接顧客と顔をあわせて、意見を聞く機会も頻繁に用意しているそうです。
「ならでは」の強みを生かす
かなり重要だな、と思うのが、「アイディア⇒商品リリース」までの期間が圧倒的に短いってことです。
実は、ツインバード工業は、アイディアが生まれてから販売開始までの期間が、『10ヶ月』程度だそうです。
これは小回りが効く中小企業ならではの強みですよね。
どんなに良いアイディアがあっても、販売しないことには売上にはまったくなりません。それに、ゆっくりしていたら、他から商品が出る可能性もあります。
「思いついたら即行動」は、僕たちも見習うべきですよね。
真似できるところはどこ?
いかがでしたか?
この話を聞いて、どんなところを真似できるでしょうか?
今回の話は家電メーカーなので、「自分のビジネスとは違う」と切り捨ててしまうのか、それとも、「自分たちもここは真似できる」とビジネスに生かすのか?
ぜひ、あなたには後者であって欲しいと思っています。
色んなところから良い面を吸収していきましょう!
(株)コンサルタントラボラトリー
マーケティングディレクター
中村純
コンラボ編集部
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