「よそ者、馬鹿者、若者」に耳を傾けよ
おはようございます。
(株)コンサルタントラボラトリーの
長嶋です。
アイデアの良い人は
世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを
実行する勇気のある人は少ない。
─── ソニー創業者 盛田昭夫
はい、そんな格言が出たところで(笑)、
本日もビジネスアイディアをテーマに
書いていこうと思います。
中野区にある「鍋横商店街」では、
50年前から毎年夏祭りを
開催してきたのですが、
90年代半ばから徐々に祭りの規模が縮小していき、
ピーク時最大で600人にいた参加者が、
70人にまでしぼんでしまったそうです。
運営関係者はもう一度なんとか祭りを盛り上げようと、
必死にアイディア考えたのですが
何をやっても効果がありませんでした。
「盛り上げるにはどうするか」と
悩む祭りの運営関係者は、
「自分らだけで考えるのではなく、
もっとよそ者や若者、そして
馬鹿者(信念、こだわりを持っている人)の
アイディアに耳を傾け、取り入れよう」
と、子供や昔から地域に住んでいる住民、
さらには外国人からの意見も
積極的に取り入ました。
そして、スローなテンポは
時代にマッチしていないと結論付け、
踊りの中心であった花笠音頭をやめ、
高円寺阿波おどりの「ひょっとこ連」、
沖縄のエイサー、和太鼓、三味線バンド
などを招聘しました。
結果、人が集まらずスカスカだった盆踊り会場には、
人垣ができるようになったそうです。
2017年で第50回を迎えた商店街主催の
「なべよこ夏祭り」は、
「2日間で5万人」を集めるまでに発展。
ここ数年でこの祭りを見に来る外国人客は、
かなり増えました。
都内にありながらまったく目立たない
「鍋横」でしたが、
今は住民や事業者にとって「誇るべきブランド」に
なりつつあると言います。
「“よそ者、馬鹿者、若者”に耳を傾けよ」は、
インバウンド業界(訪日外国人を相手にしたビジネス)
では定着しつつある言葉だそうです。
この考え方は、
インバウンド業界のみならず
ビジネスアイディアを考える際にも、
大事なことだと思います。
自分の作ったアイディアに自信が持てず
いつまで経っても先に進めないとき、
ひとりでずっと考え込んでいても
時間が過ぎるばかりです。
広く意見を聞くことでアイディアは
ブラッシュアップされていきます。
ブラッシュアップされ、
アイディアに自信が持てたら
後は「実行する勇気」だと思います。
(株)コンサルタントラボラトリー
長嶋一輝
コンラボ編集部
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