コンサルで独立した後の年収ってどれくらいあるの?

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サラリーマンが一度は憧れる独立の夢。悲しいことに、会社勤めでは成果を出しても、正当に評価されない場合があります。自分の手柄として扱われなかったり、査定範囲外の項目だったり。会社勤めのコンサルタントは年収が平均500万~800万円と言われています。職業全体の平均で見れば安くはありませんが、せっかくのスキルと経験、きちんと活かしたいですよね。

独立すれば、仕事が成功した分だけ稼げます。業務内容や勤務時間などの束縛はされず、自分のやりたいことをやれる自由があります。上司にえり好みされるストレスはなくなり、必要以上に叱られることもありません。定年退職がないことも大きなメリットです。老後からと今から準備して始めるのとでは、スタート地点が大きく異なります。退職金と年金だけでは心もとなくても、独立していればいきなり社会から隔絶される孤独感も和らぐはずです。

独立後の年収は1,000万円オーバーも可能

独立後の年収は、クライアントからのコンサルティング料がベースとなります。年収の相場はサラリーマン時代の3倍ほどと言われています。法規制や上限もありませんので、クライアントや案件の規模によって2,000万円~3,000万円オーバーを狙うことも可能。コンサルティング料を上げることで、その分難易度や案件獲得のハードルは上がりますが、年収の幅に大きな夢が膨らんでいきます。

反対に、既存顧客との密接なつながりを大切にし、小規模の案件を好んでこなしていくケースもあります。人脈づくりが得意で安定したい方はこのケースが理想的です。コンサルティングでの独立は準備資金が少なく、資本もあなたの体がメインとなります。独立にあたっての金銭的なハードルの低さも魅力の一つですね。

理想の年収に近づけるために必要なこと

1. ゴールへの具体的イメージ

2,000万円~3,000万円、いっそ1億円と年収を大きく目指したいあなた。金額に限らず、大事なことは具体的なイメージをすることです。もし年収1億円を稼ぐためには、1か月に約840万、1ヵ月21日勤務に換算すると1日約40万円の収入が必要です。1日にそれだけを稼ぐためには何が必要でしょうか?それは少額の案件を多数こなすことではなく、大きな案件にターゲットを絞ることです。

年収を上げるのではなく、時給を上げる方法を考えましょう。漠然と収入を考えてしまうと、案件選択や仕事意識、モチベーションの維持も漠然となってしまい、場当たり的な独立プランニングになってしまいます。

2.積極的ブランディング

打ち合せ場所にチェーン店のワンコインカフェ、身につけるスーツは年季の入った安物。
せっかくの独立、それではもったいないと思いませんか?大きな仕事を獲得するには、信頼に足りるふさわしい高級感が大事になってきます。あなたという商品のブランディング化を目指すには、積み重ねによるパッケージングが大切です。企業のコンサルティングを任せたいクライアントの立場で考えて、安心と信頼にこだわっていきましょう。

3.効率化&時間管理

独立とはつまり、あなたが社長です。案件を獲ってくるのもあなた。案件をこなすのもあなた。規模が大きくならない限り、あなたが一人で何役もこなさなければいけません。経営を軌道に乗せるためには、業務の効率化と時間の管理を徹底するべきです。案件がなければ始まらないので、1日のうち1~2時間は集客に充てましょう。営業やコミュニティーづくりは必須で、種を蒔いておくことが重要です。芽を出し、花が咲いた頃には、飛び込みの営業はいらなくなっていることでしょう。

もう一つは、顧客のペースに合わせるのではなく、自分が主導権を握ることです。相談時間は終了しているのに、だらだらとコンサルティングの話が続いてしまうことがあります。
その場合、時間をしっかりと区切る必要があります。「今日は何時までにしっかり終わらせましょう」とあらかじめ伝えておくことで、クライアントの方も時間を意識するようになり、話の運びもスムーズになります。

クライアントによっては嫌な顔をする場合もありますが、時間を徹底することで、仕事に対しても誠実なイメージを与えられるのです。

コンサルタントの独立に求められる要素

独立を思い悩むは、収入面と同じくらい自分の経験で通用するのかどうかも不安です。

1.コンサルティングは企業の医者

患者によって症状や体力が違うように、企業も抱えている問題や資本力など事情がそれぞれ異なります。講習会ではアドバイスが一般論で問題ありませんが、個別のクライアントが求めているのは個別の具体策です。サラリーマン時代の実務経験ではカバーできないケースもあり、顧客に応じたひらめきと瞬発力が必要です。

2.分かりやすいアプローチ

アドバイス通りの実践が上手くできていないクライアントがいます。「自分がやった方が上手くいく」とじれったく感じても、代行してしまったらもうコンサルティングではありません。それより自分のアドバイスに分かりにくい部分はなかったかと振り返り、分かりやすい計画書やマニュアル文書作成を心がけるなど、クライアント目線に立った誠実な対応が信頼を築く第一歩になります。もちろんこれはサラリーマン時代の心がけと何も変わりません。

コンサルタントの独立は無限のやりがい

1.誰にも縛られないあなたのカラー

案件ごとの具体的なアプローチが必要と先述しましたが、それはあなたのカラーが存分に出せることを意味します。場当たり的な相談対応をしている同業者がいるなら、あなたが誠実に強みを出していけば、信頼と実績を勝ち取っていき、人気コンサルタントになるはずです。

2.不安なら週末コンサルタントという手も

「独立を身近に感じたい」「不安を払しょくしたい」
そんなリスク重視の方は、平日の夜や休日だけスキルを活かす週末コンサルタントという手もあります。今は自分の知識や経験の提供をネットで募るマッチングサイトもあるので、独立へのハードルは下がる一方ですね。

ただ平日昼間は会社業務で柔軟に動けないため、クライアントにその旨をあらかじめ伝えておき、理解してもらう必要があります。また、時間が限られているため、案件獲得のための営業もネックになります。

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