あたし●●だから。
おはようございます。
(株)コンサルタントラボラトリーの額です。
何日か前から、
「あたしおかあさんだから」という歌が
炎上していましたね。
絵本作家の「のぶみ」さんが歌詞を書いたこの歌は、
世の中のリアルな「おかあさん」像を
リサーチして出来上がった
「ママおつかれさまの応援歌」だそうです。
実際、感動した人も多くいたようなのですが、
それがなぜ炎上騒ぎになったかというと…
やりたいことぜんぶ止めて、あたし今おかあさん
この歌で描かれている「おかあさん」、
そりゃあもうめちゃくちゃ子供に尽くしているんです。
超ざっくり内容をまとめると、
—–
出産前はバリバリ働いて好きなものを買い、
好きなことをして楽しんでいた女性が、
それを「ぜーんぶやめて」
今は「おかあさん」をしている
—–
…という歌です。
一応、
「あなたに会えて良かった」
「おかあさんになれて良かった」
と結ばれてはいるのですが、
「おかあさん」のこの徹底した自己犠牲が
賛否両論を巻き起こしているというわけです。
「自分のしたいこと」と「おかあさん」は
両立しないものであり、
全てを投げ打つのが「おかあさん」である、
という解釈にどうしてもなるので…
とはいえ、一つ一つのエピソードは、
「大好きなおかずをあげる」
「新幹線の名前を覚える」
「苦手なお料理を頑張る」
とかの小さいことなんです。
まあ、多かれ少なかれ
みんなやってるかな、みたいな。
ただ、こうも繰り返して
「あたしおかあさんだから」
「あたしおかあさんだから」
と我慢を強調されると、
個人的にはだんだん息が苦しくなってきますね。
聞かされる子供の方は
「おまえのせいで」と取らないか…
とか、そんなことも心配になります。
好きでやってるならいいけれど。
誤解のないように言っておくと、
親になると、子供中心になるのはある意味当たり前です。
ご飯のメニューもテレビも子供中心になるし、
どうしても動きやすい格好が多くなるし、
自分のやりたいことは後回しになりがち。
なので、自分が好きでやっていて、満足しているなら、
こんな「おかあさん」もまあ良いと思うのです。
ただ、本当はそこまでしたくないのに、
周囲や世間の圧力がきつくて
そうせざるを得ない…という人も
多いのだろうな、と。
しかも、核家族化がますます進み、
共働き世代が6割を超えるこの時代に
「おかあさん」限定というのがまたきついのですよね。
世の中の「当たり前」圧力に負けないで。
これは「おかあさん」の話ですが、
「こうあるべき」という圧力は、
本当にいろんなところにあります。
例えば、
「身を粉にして働き続けないと収入は得られない」とか、
「パパは一家の大黒柱である」とか、
「会社勤めで有休申請なんてとんでもない」とか、
「起業したらプライベートなんてないものだ」とかとか…
繰り返しますが、
好きでやってるなら良いのです。
仮に「仕事が楽しくて仕方がない!
趣味も仕事!」な状態なら
それは幸せなことですし、
大きな成果を上げることもできるでしょう。
ただ、「世の中ってそういうものだから…」と
渋々従うことになってしまうと、
だんだん苦しくなってきますし、
最悪、心身を壊してしまうかもしれません。
かのスティーブ・ジョブズも言っています。
「あなた方の時間は限られています。
だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください」
「何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです」
やるべきことをやっていく中で、
なんとなく毎日が苦しいと感じたら、
ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
今やっていることは、やりたいことでしょうか?
世間の「こうあるべき」に惑わされていないでしょうか?
あなたが「本当に望むこと」は何でしょうか?
(株)コンサルタントラボラトリー
額 典子
コンラボ編集部
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