マリーシアセールス???
(株)コンサルタントラボラトリーの
長嶋です。
今回の
サッカーワールドカップで
日本は決勝トーナメントに
進んだものの、
惜しくもベルギーに
負けてしまいました。
2010年から2014年まで指揮した、
元日本代表監督のザッケローニ氏が
日本対ベルギー戦後に
出したコメントが
とても興味深かったので
シェアしたいと思います。
ザッケローニ氏は
ベルギー戦の日本について、
「残念だ。最後に日本は
無邪気なところを見せてしまった。
彼らの文化やDNAには
マリーシア(ずるがしこさ)は
存在しないからだ。
(カウンターを仕掛けられた時に)
戦術的なファウルで
(失点を)防げたが、
彼らには(ファウルで止めることは)
理解できないことだ」
とコメントしました。
それで、よくよく振り返って見ると、
ザッケローニ氏だけでなく、
過去、日本代表を指揮した
外国人監督の多くが、
日本がここぞという時に
勝ちきれない理由として、
しばしば日本人の
性格的な部分を原因に
挙げてきました。
私はそんなコメントを聞くたびに、
「監督の責任逃れ」
のように感じていました。
しかし今回のベルギー戦後に
実際に戦った選手自身が
「負けた原因がわからない」
と言っていました。
つまり、実際に戦った選手達は
感覚として技術や体力の差に
大きな開きはないと
感じていたのです。
技術や体力には差がない、
なのに負けた、なぜ?
という思考状態に
陥っているように見えました。
もし本当に選手達が
技術や体力には差がないと
感じたのならば、
ザッケローニ氏の言う
「負けた原因は日本人の性格的な部分」
と言うのもどこか頷ける部分が
あるように思うのです。
「性格」と言う目に見えない部分が
負けた原因だったために、
「負けた理由」が分からなく
なっていると考えられます。
真面目、実直、誠実、素直、は
外国人も一目置く
世界に誇れる日本的精神文化です。
しかし、
世界を相手にした勝負の世界で
勝ち抜くためには、
ザッケローニ氏が言うように
「ズルさ」も時に必要なのではないかと
思うのです。
「正々堂々と戦わなければならない」
「卑怯なことはしてはならない」
「ズルをしてはならない」
など、
「〜でなければならない」
に囚われ過ぎて、
逆に精神のバランスを
崩しているようにも感じました。
それで、これはビジネスにも
共通することだと思います。
あなたの商品やサービスは
何かに悩んでいる人や
困っている人を
救うことができます。
しかし、勇気を持って多少「ズルく」
セールスするくらいでないと
お客様の手に商品が届かず、
結果、価値を伝えることができません。
そうなると本来なら救える人も
救うことができなくなってしまいます。
ご自分のセールスを振り返ってみて
真面目一辺倒になり過ぎているなと
感じたなら、
そこに「ズルさ(マリーシア)」
というスパイスを
少しだけ加えてみてください。
あくまで人を救うため、
あなたの商品やサービスを
体感してもらうための
「ズルさ」です。
ぜひ取り入れてみてください。
(株)コンサルタントラボラトリー
長嶋一輝
コンラボ編集部
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