「カット野菜」は実はとっても新鮮なんです

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(株)コンサルタントラボラトリーの
長嶋です。

 

コンビニやスーパーによく置いてある
「カット野菜」。

我々、消費者側からすると
切る手間が省けますし、
皮などの生ゴミも出ないため、

面倒くさがりの私は
よくカット野菜を買うのですが、

いつも思っていたのが、
生産者側は消費者側とは逆で、
わざわざカットして袋詰めするのは
面倒くさいだろうなと思っていました。

全て機械でやっているのだろうけど、
検品などは一袋一袋人間がやっているだろうし、

カットしたり、
袋詰めするための機械を入れれば
維持費なども相当かかるのだろうな、と
思っていました。

さらに、手間やお金をかけているにも関わらず、
巷では、

「カット野菜はカットされていることで、
鮮度や栄養価も落ちているから、
普通の野菜のほうがいい」

などと言われています。

ところが、

ちょっと前に読んだ
ある本のなかで、
農業組合法人の代表という方の
こんな話が紹介されていました。

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実は、生産者にとってもカット野菜は
ありがたいものなのです。

例えば、ごぼうでも先が細いものは商品にならず、
泣く泣く廃棄していたのですが、
カット野菜にすれば先の方の細い部分も商品になる。

生産者にしてみればロスが減るのが
カット野菜だったのです。
また、流通網にとっても長いままのごぼうよりも、
パック詰めになったものの方が
運びやすいのです。

さらに、

カット野菜は菌数管理もされていて、
汚染した水で洗うこともありません。

日付を選んで買えば、
家庭の冷蔵庫に長く置いてあった野菜よりも、
はるかに新鮮です。

カット野菜は、
消費者、生産者、流通業者にとって
「三方よし」の商品なのです。

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形が悪い野菜はスーパーも仕入れをしてくれず、
農家にとって悩みの種だったそうですが、

カット野菜であれば、
そういう野菜でも十分「商品」になるから、
ロスが少なくなるそうです。

 

「新しいことをやる」ためには、
斬新なアイディアが無ければダメだ、と
思いがちですが、

「誰もが面倒くさいと思うことを、
進んで踏み込んでみる」だけで、
他と「差別化」できるものなんだと思います。

 

「そんなことやってもコストがかかるだけ」とか、
「どうせその人たちは興味を持ってくれないよ」と
決めつけてしまいがちですが、

ほんのすこし「ずらしてみる」だけで、
違う景色がみえてくることは、
少なからずありそうな気がします。

 

参考にしてみてください。

(株)コンサルタントラボラトリー
長嶋一輝

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