「高橋 O型」

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おはようございます。
(株)コンサルタントラボラトリーの額です。

五反田駅からオフィスに向かう途中に、
大きな工事現場があります。

私がコンラボに入社した時から
ずーっと工事中で、
たぶんまだまだ工事中、と言えば、
規模感が多少伝わるでしょうか。

それで、普段は何となく
横を通り過ぎるだけなんですが、
先日ふと目に留まったものがあります。

それは、交通整理をしている
現場の方のヘルメット。

おでこ付近には
「たかはし」と書かれていました。
※名前は仮名です

そして、後頭部には
「高橋 O型」と
書いてあったのです。

「どういうことなんだろう?」

と思いながら、
その時は通り過ぎたのですが…

名前と血液型を使う状況。
その名前がひらがなである必要性。

この答えを思いついた時、
ちょっと鳥肌が立ちました。

◆その時、絶対に必要なもの。

ひらがなで書かれた名前。
そして、血液型。

これが必要になる状況とは…

推測ですが、恐らく、
「現場で大規模な事故が起きた時」
です。

崩落した現場。
瓦礫に埋もれた作業員。
ぐったりしていて、
意識があるかも定かではない。

そんな時、まず行うのは
「意識があるかどうかの確認」です。

以前に救命講習を受けた時の記憶では、
状況を把握し安全を確保した後、
肩を叩き大きな声で呼びかけるのが、
応急手当の始めの一歩。

ですが、元請け、下請け、
二次請け、三次請けと、
いろんな所属の人が入り交じる
大きな建設現場では、
被害者が知っている人とは限りません。

なので、事故の時に
声掛けがスムーズに進むよう、
名前を書いているのだと思います。

また、例に挙げた「高橋」なら
まず間違いなく読めますが、
世の中には読みづらい名字もあるので、
(たとえば私の名字「額」とか)
表記はひらがなに統一している、と。

そして血液型は、
意識がなく出血していて、
輸血が必要な場合に使うのでしょうね。

もちろん、いざそうなった時には、
他にも必要な情報は
色々と出てくるわけですが、

「その場ですぐ必要な情報」
「後からでもいい情報」

これらを明確に分けた結果、
こういう運用になったのだと思います。

◆“今、ここで”必要な要素とは?

この「本当に必要なことを
極限まで絞り込む」考え方は、
ビジネスの現場でも
必要になってきます。

私たち提供側としては
「あれも、これも、そしてそれも」
と、色々盛り込みたくなるものです。

ただ、受け手から見た場合、
情報が多すぎると
「で、結局何なの?」と
なってしまいがち。

「“今、ここで”伝えなければ
いけない情報は何か?」

そう考えながら整理すると、
シンプルで伝わりやすいメッセージに
なってくれるかもしれません。

(株)コンサルタントラボラトリー
額 典子

 

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