【危険】自惚れが招いたトラブル
(株)コンサルタントラボラトリーの長嶋です。
本日のテーマは「ビジネスでの停滞ムードを吹き飛ばす方法」についてです。
デザイナーとして以前在籍していた会社の壁には、社長の「座右の銘」がいくつか貼られていました。社員にもその言葉を胸に、日々仕事に励んでほしい…社長には、そんな思いがあったのだと思います。
ですが、悲しい話、私の知っていた限り社員の中に社長の座右の銘を胸に、仕事に励んでいた社員はいなかったようです(笑)
それで、入社して3年ぐらい経って仕事にも慣れ、クライアントからも顔と名前を覚えられ、仕事に対する自信もつきはじめた頃、あるクライアントとちょっとしたトラブルがありました。
会社案内をデザインしたのですが、「こちらが伝えたデザインの方向性と違うものが上がってきている」「会社のイメージとあっていない」というクレームが入りました。
確かに、打ち合わせのときに、「カジュアルで、アットホームな雰囲気」を出してほしい、という要望は聞いていました。しかし、私は、デザインをしていく過程で、独断で「知的でクール」な感じのほうが絶対にいい、と勝手に決めつけ、「どうだ、いいのができたぜぇ」的なノリでクライアントに提出していました。
クライアントの要望を完全に無視していました。
入社して3年が経ち、仕事にも慣れ、ちょっと自惚れはじめたのか、クライアントとの間でそんなトラブルが何度かありました。
自分としては良かれと思ってやっていただけに、その状況が徐々にストレスとなり、デザインしていても悩んだり、迷ったりして仕事に停滞ムードが漂い、どんどん自信をなくしていきました。
そんなとき、普段は全く気にもしていなかった社長の座右の銘が目に入り、それを読んでいました。
そこには『迷ったら、原点回帰』と書いてありました。
特段、唸るような言葉でもないんですが(笑)
その時の精神状態の私には心に感じるものがありました。仕事にまだ慣れていない頃はただひたすら、クライアントの要望を念頭にそのことだけを考えて制作していたのに、仕事に慣れ、ちょっと自信がついたぐらいで「自分の感覚は絶対」と勘違いをした、かなりイタイ人間になっていました。
そこで、『迷ったら、原点回帰』という言葉が、自分の勘違いに気づかせてくれて、ただひたすら、クライアントの要望を念頭にそのことだけを考えてデザインしていた頃(原点)に文字通り「原点回帰」させてくれました。
この経験から私は「慣れ」の恐ろしさと、社長の座右の銘はかなり役に立つ(笑)ということを学びました。
ビジネスでどこか停滞感を感じていたり、迷っている方はもう一度、原点に立ち返ってみてください。
(株)コンサルタントラボラトリー
長嶋一輝
コンラボ編集部
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