セミナーアンケートを確実に次へ繋げる万能の項目リスト
セミナーでアンケートを取る人は多いはず。しかし、いざ作ろうとすると、項目に迷ってしまいますよね。一般的なテンプレートに沿って、ただ漠然とアンケートを作っている人も多いのではないでしょうか。しかし、漠然と実施したアンケートからは、漠然とした回答しか得られません。こちらがきちんと目的を持って実施するからこそ、「宝」とも言える充実の回答が得られるのです。
そこでこの記事では、どのような項目を盛り込めば、アンケートが真に有効なものとなるのか、その具体的な項目をお伝えしていきます。
【はじめに】
項目ではアンケートの5大ポイントを押さえるべし。
そもそも、なぜセミナーでアンケートを取るのか、その真の目的をまとめると、以下の5大ポイントになります。効果的なアンケート項目にするためには、ただ漠然と感想や意見を聞くのではなく、これらの5大ポイントを押さえた項目にすることです。
- 見込み客の情報を集めること。
- 次回以降「お客様の声」として活用できる回答を集めること。
- 客観的な自分の強み(自社の強み)を見出すこと。
- お客様の潜在的な悩みや願望を探ること。
- 効率的に集客できるリアルな条件を知ること。
では、どのような項目でこの5大ポイントを押さえればよいのか、早速、具体的なアンケート項目をご紹介していきましょう!!
なお、この5大ポイントについての詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。これからご紹介する項目群について、更に理解が深まります。
→「セミナーアンケートの目的と成功する5大ポイント!作り方を学ぶ前に必読」
1、まずは必須!事務的なアンケート項目
●お名前・メールアドレス(・ご住所・電話番号)
必須中の必須項目です。これさえあれば、セミナー後も情報発信をすることが可能になりますよね。宣伝告知に限らず、日頃から情報発信をすることで、見込み客との接点が増え、信頼を築くことができます。そして、その積み重ねが、今後の集客や売上の安定に繋がるのです。よって、少なくとも名前とメールアドレスはご記入いただくよう、「※必須」マーク等で、工夫しましょう。
また、住所や電話番号があれば、DMやチラシを送ったり、フォローの電話をしたりすることも可能です。ただ、項目は少ない方が面倒がられないので、必要なければきっぱり外しても構いません。
1、見込み客の情報を集めること。
●セミナーを知ったキッカケの媒体
開催したセミナーについて集客戦略の効果測定をするにも、次回以降の効率的な集客のためにも、媒体についてはアンケートで必ず聞いておきたい項目になります。今後の告知や広告について、費用・労力をかける際に、非常に参考になるデータです。
5、効率的に集客できるリアルな条件を知ること。
●セミナーに参加しやすい曜日や時間
参加者層のリアルなライフスタイル(空き時間)を探るのです。働き方や価値観も多様化していますので、生のデータを集めておくと、今後、セミナーの開催日時を決める際に役立つでしょう。
5、効率的に集客できるリアルな条件を知ること。
●継続的な情報発信の許可
許可を取らなければ、メルマガやDMのリストに勝手に登録されたと思われ、印象が良くないため、必ず実施しましょう。なお、許可をもらいやすくするには、以下のような方法があります。
- ●割引情報や先行案内など、登録者限定の情報をお送りします」というように、相手へのメリットについて一言触れておく方法
- ●原則全員を登録させていただく旨を明記し、不要な場合のみ理由を選んでもらう等、「不要」の選択へのハードルを上げる方法
1、見込み客の情報を集めること。(情報を使える状態にする)
●アンケートの回答に関して、各種媒体への掲載許可
(本名・顔写真OK、名前ならOK、イニシャルならOK)
「掲載不可」という選択肢は、敢えて載せないのも一つのテクニックです。
そもそも、イニシャルで個人の特定はできないため、イニシャルもNGという人は、ほとんどいません。
また、顔写真や本名付きの「お客様の声」は、最強の宣伝効果がありますので、ご協力いただける方には特典を付ける等の記載をし、多くの協力が得られるよう対策を講じてみてください。
2、次回以降、「お客様の声」として活用できる回答を集めること。(活用できる状態にする)
2、アンケートを“宝”に変身させる4項目
では、事務的な項目を押さえたところで、アンケートの要となる4項目をお伝えします。以下A〜Dの4項目です。
(B)このセミナーを知って、すぐに申込みをされましたか?(すぐに申込まなかった方は、なぜでしょうか?)
(C)何が決め手となって、このセミナーに申込みをされたのでしょうか?
(D)実際に参加してどうでしたか?(受講前と受講後の変化など)
※参考・引用:『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法』岡本達彦著/ダイヤモンド社
この4項目は、どんなセミナーにも応用でき、非常に使いやすいのが特長です。しかも、参加者の思考の流れに沿っているため、参加者にスムーズに回答していただきながら、あなたは5大ポイントをしっかりと押さえることができる、という優れものになっています。では、一項目ずつ、その役目を解説していきますね。
(A)このセミナーに参加する前に、どんな悩みや課題をお持ちでしたか?
まずこの質問では、ズバリ【5大ポイント④】を押さえることが可能です。
4、お客様の潜在的な悩みや願望を探ること。
お客様の悩みや願望は、大抵一つきりではありません。悩みや願望とは、その人を取り巻く様々な要素が色々と絡み合って出現しているものなので、一つの悩みや願望の裏には、多数の悩みや願望が隠れています。よって、それがわかれば、現セミナーをブラッシュアップしたり、別セミナーを開催したり、はたまた別の商品やサービスを作ったり・・・と、確実なニーズを元に、次のビジネスチャンスを引き寄せることができますよね。
また、今回実施したセミナーが、この解決に貢献できていたか、大きな視点で振り返る判断基準にもなります。もし、参加者の悩みや願望とずれているコンテンツや、もっと適したノウハウがある場合などは、次回以降のセミナーで修正したり追加したりと、対応しましょう。
(B)このセミナーを知って、すぐに申込みをされましたか?
(すぐに申込まなかった方は、なぜでしょうか?)
次に、この質問を通じてわかるのは、見込み客があなたのセミナーを検討した際に、申込みの引っ掛かりとなるポイントになります。つまり、今後はその不安を事前に取り除ければ、次の集客はもっと楽になる、というわけです。
例)
- ●価格が高い
→ 価格体制を見直す、早期割引や紹介割引を設ける、特典を増やす、なぜこの価格なのか説明を強化する、返金保証を付ける、etc. - ●信用できるか不安
→ 講師の顔写真やプロフィール・実績を追加する、お客様の声や実績を追加する、推薦者の声をもらう、返金保証を付ける、etc. - ●無理な営業や売込みをされるのではと不安
→ 一切しません!と明記する、サービスの紹介を前提としている旨をむしろ宣言し無理な勧誘はないことを伝える、etc.
etc.
5、効率的に集客できるリアルな条件を知ること。
(C)何が決め手となって、このセミナーに申込みをされたのでしょうか?
続いて、この質問では、以下のポイントが押さえられます。
3、客観的な自分の強み(自社の強み)を見出すこと。
というのも、参加してくださった方々は、前項目(B)のような引っ掛かりを感じながらも、そこを克服して参加してくださった方々です。その「克服」の際、多くの人は、他社セミナーや他のサービス等との比較をした上で、あなたのセミナーを選ぶ、という判断をしてくださっています。その判断の決め手となったポイントこそが、あなたの客観的な強みなのです。
そして、その強みを今後のセミナー告知やWEBサイトで強化したり、セミナー内容や商品作りに反映させたりすれば、今後の集客率や売上、顧客満足度は、より向上することでしょう。
(D)実際に参加してどうでしたか?(受講前と受講後の変化など)
最後の項目となるこちらは、一言で言うと、セミナーの感想に当たる項目ですが、単に「セミナーの感想をお書きください」と尋ねた場合とは、回答の質が変わります。
例えば、単純に感想を尋ねた場合、「勉強になった」「参考になった」「面白かった」などのように、ありきたりな回答しか引き出せない、というケースが多々ありますよね。
ですが、この(A)〜(D)の流れで聞くことにより、参加者は、自分自身の思考の流れをおさらいしているので、「課題だった●●について良くわかった」「××が不安だったが、その不安が解消された」「▲▲さん(あなたの名前)の印象が良く、安心して聞くことができた」などのように、より具体的な声を引き出すことが可能になります。また、そう感じた理由等を付けて記入してくれる参加者も多くなるでしょう。このような具体的な感想こそ、「お客様の声」として、最高の素材となるのです。
2、次回以降、「お客様の声」として活用できる回答を集めること。
以上、アンケートを“宝”に変身させる4項目について解説してきました。事務的なアンケート項目と合わせると、セミナーアンケートの目的である5大ポイントをすべて網羅できていることがお分かりいただけると思います。ぜひ、あなたのセミナーでも、これらの項目を中心にしつつアンケートを作成し、参加者の心理をぐいぐい引き出してくださいね。未来へ繋がる最強のアンケートになるはずです!
なお、セミナーアンケートに関する必読の関連記事はコチラ。
●セミナーアンケートの目的と成功する5大ポイント!作り方を学ぶ前に必読
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鈴木理美
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