スピリチュアルで起業する際に気を付けておくべきこと

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様々な特殊能力を授かったり、あるいは元々お持ちの方で、それらの力を使ってスピリチュアル方面で会社を起こす。つまり起業したいとお考えの方も多くいらっしゃることでしょう。しかしスピリチュアルで起業するというのは特殊な力を使うということだけに、それだけ他の起業の時にはない気を付けるべきポイントがいくつか存在します。

そこで今回はスピリチュアルで起業する際に気をつけておくべきこと、というテーマで最低限注意しておきたい2つのポイントについてご紹介していきます。

スピリチュアルで起業する際に気をつけておくことは大きく2つ

気をつけておくべきことは、大きく2つ存在します。まず、突き詰めていくとそもそもそのスピリチュアル系で起業しようとされている方の力や思想意識はどこから来ているのかということに最初に注意を向ける必要があります。つまり「その力は今商売をするに値するものか、誰かに商売をするように仕向けられていないか」ということです。この誰か、というのは別にハイヤーセルフ(潜在意識)や神秘的なものであれば良いのですが、今回は下記に示すような「人や企業体」を指します。

生まれながらにその力を持っているという形であれば問題がありませんが、これが例えば 13泊14日の宗教施設本山での研修を受け、その研修を受けたがためにすぐに能力が開花し、自分が現在スピリチュアル系での起業ができると他の人に言われている、あるいはフランチャイズ契約・業務委託契約などでスピリチュアル系の業務につくように、指導者や上の人から言われているという場合は危険です。

そういったスピリチュアル系の能力というのはまずどのような宗派、教義、どのような種類のものであれ突然の天啓でも受けない限りそんな短期間で能力を全て習得することはできませんし、仮にその能力が習得できたとしても、それを他の人に分け与え、施すような霊格、つまり次元までは到達できていないことがほとんどです。

もしも現時点で誰かにそのような仕事をしなさいと言われていて契約書やある種のペーパーなど をもって誰かに突き動かされる形でこの仕事を始めようとしているのであれば、まず自分の力はどこから来ているものなのか、そして自分の教典や軸はどこにあるのか、自問自答をすることが先決です。

起業すると力の使い方を間違うことがある

もう一つ気を付けるべきことがあります。スピリチュアル系で起業をすると、力の使い方を間違うことがあり、その結果として方向性が大きくずれていって仕事どころではなくなってしまうということです。

というのもこの力を持って新たに起業すると計画されている方の中には、ある程度自分の力や自分の現在の格、つまりステージを理解されていて「このくらいのコントロールの能力があれば人に施すこともできるはず」と初めてビジネスとして力を使おうとする方もいらっしゃるかと思います。

しかし、人に無償で、あるいはお遊びで何かスピリチュアル系の力を使ってあげることや、自分自身の生活や運勢をコントロールするためにこの力を使うことと、ビジネスとしてお金をいただき特定多数のお客様から相談や依頼を受けるということは、大きく力を使う度合いが異なります。

不特定多数のお客様の悪い運気や悪い気、その他魔の物を吸い取ってしまった時に、それを確実に自分で浄化したり流したり、あるいは祓うということができる絶対的な自信や経験がないのであれば、まず自分の現在の段階では商売をするタイミングではないと心得るべきです。

そして、やったことのない術や技術などをいきなりお客様に使うということは絶対に避けなければならないということです。どのような宗派であれどのようなスピリチュアル系の力であれ、ある種の術として古来から完成していてその形が定まっているものがあるかと思います。

それらの術は「今まで自分がやったことはないけれども、まず今回は使ってみましょう」という形でおいそれと使ってよいものではありません。古来からあるということはそれだけ長い歴史の中で様々な時代に存在した術者さん達が連綿と受け継いできた力ということになります。その力を安易に何の知識もなく使ってしまうと、それだけ思わぬ結果を招くことがあります。

術を解くということも勉強しておかなければならないにも関わらず、かけ方のミスによって取り返しがつかない事態になってしまったと言うスピリチュアル系の起業家のケースもよく聞かれます。そうなってしまうとお客様の表面ばかりではなく、そのお客様の魂そのものを深く傷つけることになってしまい、スピリチュアルで起業したがために本人の霊格やカルマに影響が出ることがあります。

そうなってしまうとこれは、どの宗派であれ大変な重罪と言われることがほとんどなので、とにかく使ったことのない技術をどうしても事情があって初めて人に使う場合には必ずその旨を説明し、了承を得、そして最悪の場合に後処理ができるような状態にしたうえで行うようにしたいものです。

これに関連してスピリチュアル系の技術を使うということの中で、心理学系の洗脳技術や催眠技術を使われる方もいらっしゃるかと思いますが、総合して気を付けなければならないのは、こちらもお客様の表面ではなくお客様の内面、それも一番奥深くにあるコンピューターで言うとプログラムの心臓部分をいじっているのだ、ということです。

お客様の精神上のすべての基盤となるプログラムを書き換える技術もありますし、お客様のバイオリズムや運勢、その他背負い込んでいるものを全て取り払うという技術もありますが、それらは大変繊細な技術が要求されます。言うなれば、外科手術並の能力が必要と言って良いでしょう。それも、修正はきかないことがほとんどです。

これを壊してしまうと、もしくは失敗してしまうとお客様が廃人になってしまう可能性だって十分に考えられますし、お客さんの魂を完全に壊してしまうということにもなりかねません。それは現在の法律では罰することはできないかもしれませんが、もっと高い次元での話になると必ず最後には重罪として魂が罰せられると覚えておきましょう。

価格設定にも注意しよう

技術的な面や心構えの面で気をつけるべきことについては先ほどご紹介した通りで、もう一つビジネスの面で注意しなければならないことがあります。それが価格設定です。せっかく授かった力を使って人を助けようということでこの商売を始めるわけですから、やはり他のお客様に施すためには自分の生活がこの仕事で成り立っていて、ある程度の結果を出しているということも必要と言えるのではないでしょうか。そのためにもビジネスの面で集客に成功し、ある程度の収益をあげるということも考えなくてはなりません。

起業したてのスピリチュアル系の術者さんはよく初回限定などと言って無料にしてしまったり、あるいはいきなり非常に安い金額での集客を開始することがありますが、これは結論から言うとあまり良い策ではありません。良い策でない理由というのは主に二つあります。

一つ目は術者さんにかかる負担があまりにも大きすぎて、リソースが最終的に枯渇してしまう可能性が高いということです。というのも最初からある程度安い値段で募集をかけてしまうとそれだけ安い値段で何とかしてほしいと言った、軽微な悩みを持っている人ばかりが来ればいいのですが、中には冷やかし目的で来たり、邪な波動を持って接触して来たりする人もいることでしょう。

そういった方々を薄利多売の原則で大量にさばくとなると、術者さんの体力や精神力、そして霊力にも非常に影響すると言えるのではないでしょうか。そこまで影響してしまうと最終的に体の様々のところに無理がたたってしまい、常日頃からベストの仕事は成り立たなくなってしまいます。そうなってしまうと商売自体が駄目になってしまうどころか、術者さん自体が何かトラブルに巻き込まれてしまう可能性もありますので、そういった部分からも安売りというのはあまりおすすめはできません。

そしてもう一つ、お客さんの立場に立って価格は考えなければならないということもあります。もし仮にあなたが何らかの病気で、それが特別な病気で特殊なお医者さまを探さなければならないとしましょう。その特殊なお医者さまを探すにあたり、見積もりが出てきましたが、自分の中では10万円払ってでも治療をして欲しいと思っているくらいのことなのに、初回限定500円でお受けいたします!必ず成功します!と言われて、それを信じてお願いしますと着いて行く人はいるでしょうか?

もっと突き詰めれば、あなたは500万円から600万円程度の安全な新車を購入しようとしているときに3万円の中古車を購入するでしょうか?つまりはそういうことです。

価格設定というのはお客様がそのお金を払うことで安心できる価格、という意味合いもありますので、最初から安すぎる価格設定にしてしまうと、本気で悩んでいるお客様を逃してしまうということにもつながります。よほどのことがない限り最初から高額な値段設定にすることがおすすめだ、というわけでもありませんが、まず目安としては1日2件から3件の営業で自分の生活が成り立つような値段設定にすると良いのではないでしょうか。
してください。

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