あなたはコーチングで、クライアントにどのぐらいのチャレンジをさせていますか??
もし、クライアントにチャレンジさせていないとすれば、それはコーチ失格かもしれません。クライアントの可能性をコーチが過小評価してしまうと、無限にあるはずの可能性も発揮されなくなってしまいます。
コーチングを学んでいるあなた自身は、自然と知識をアップグレードさせたり、新しいことを学んだり、様々なチャレンジをしていることでしょう。知らない世界に飛び込んで、新たな経験を積み、より魅力的な人生を送る道を選んでいますよね。
優秀なコーチは、クライアントにも大きなチャレンジを促します。クライアントの無限の可能性を心から信じているから、それが出来るのです。
チャレンジを促すには、コーチ自身もプレッシャーを感じることでしょう。しかし、チャレンジしてクライアントがブレイクスルーを起こすことこそ、コーチとしての醍醐味でもあります。
この記事を読んで、クライアントにチャレンジを促せるコーチになってください。
目次
クライアントにチャレンジを促すために必要なことはふたつです。
ひとつめは、圧倒的な信頼関係です。コーチングの全てのベースには『信頼関係』が必要ですが、特にチャレンジを促すときには、信頼関係が試されます。普段からの関わりの中で、コーチ・クライアントがゴールをしっかり共有し合い、ゴールに向かうことを堅く合意している状態を作り上げていなければなりません。
ふたつめは、コーチが全力でクライアントの背中を押すマインドセットです。「あなたならできる」「必ず成功する!」と確信して背中を押すからこそ、クライアントが勇気を持って行動し、成果につながるのです。クライアントの背中をガツンと押すためには、コーチ自身もチャレンジをし続けて、変化を恐れずに成長し続けていることが求められます。
コーチ自身がチャレンジしていないと、肝心な場面で躊躇してしまい、クライアントにもそれを気づかれて、「頼りないコーチ」という印象を与えてしまいます。
背中を押す自信がないなら、コーチ失格です。クライアントのためになりませんから。
コーチングは、「今できること」よりも、少しハードルの高いところに目標を置き、それを達成しようとチャレンジをさせるアプローチを取ることが多いです。
何故なら、チャレンジによって、自分がこれまで出来なかったことや、やらなかったことに取り組めるからです。経験がないことなので、難しく感じたり、苦戦したり、試行錯誤を繰り返すことも多いです。でも、だからこそ、そこを乗り越えたときに、クライアント自身の成長につながるのです。
コーチングは、『成果』だけでなく、『人の成長』にフォーカスしています。チャレンジによって壁を乗り越えられれば、『能力』が上がるので、次は難なく乗り越えられるようになります。
ときには、なかなか壁を超えられないこともあるでしょう。クライアントは、自分自身が結果を出せないことに焦りを感じることもあります。そんなときにこそコーチが必要で、やってきたことから成長の種を探したり、次に繋がる改善案を考えさせたり、クライアントを励ましたりするサポートが効果的なのです。
チャレンジには大きく分けると、ふたつあります。
それは、120%のチャレンジと、ビッグチャレンジです。
ひとつは、現在の自分を「ちょっとだけ」伸ばす、120%のチャレンジです。例えば、500万の売上を来年は550万とか、600万にUPさせるチャレンジです。
これは、今やっていることをブラッシュアップして、より早く、よりたくさん行うことで、達成できるもの。今の仕事を『効率的に』やるというものです。
仕事に余裕がある場合や、まだまだやれる・・・という場合には、このチャレンジが有効です。成長段階で、より安定させるためのチャレンジと考えてOKです。
例えば、月に120時間働いて40万の売上なのであれば、150時間働いて50万にする・・・というものです。
このチャレンジは、MAXでも2割程度のストレッチに留めておくのが良いでしょう。1.5倍働いたり、2倍働くのは、身体に負荷がかかりすぎて、物理的に無理・・・となってしまいます。あまりにしんどそうで、「出来るわけ無いじゃん」と思ってしまうと、行動に移せなくなってしまいます。高すぎる目標が逆効果に働いてしまうんですね。
できそうだな・・・と思えるぐらいの目標設定がベストです。一般的には、110%〜120%が最適と言われています。
もうひとつは、ビッグチャレンジです。
こちらは、現状を壊して、ステージを上げるための、300%のチャレンジです。例えば、1000万の売上を来期は3倍の3,000万にする!というものです。
抱えている仕事が時間的にもう増やせない、やり方を根本から変えたい・・・という場合に有効なチャレンジです。飽和状態で、ブレイクスルーを起こすためのチャレンジと捉えてください。
120%のチャレンジと違って、物理的に3倍の時間働く・・・ということは出来ません。
現状のままで300%にするのは、絶対に無理です。ですから、現状をぶち壊すアプローチが必要です。商品構成を変えたり、販売の仕組みを変えたり、考え方の根本を変える覚悟が求められます。
未経験なことに取り組むので、120%のチャレンジより、遥かに勇気が必要です。
コーチングで特に取り組んでほしいのが、クライアントに300%のビッグチャレンジを促すことです。クライアントが恐怖を感じるビッグチャレンジこそ、コーチングが効果的に働きます。
高いゴールを設定し、そのプロセスを明確にし、試行錯誤のなかからクライアントの成長を体感させる・・・そのうちに成果が出始めて、飽和点を超えるとブレイクスルーが起こるのです。
チャレンジングなゴールであっても、達成できそうだといかにイメージさせられるかがポイントです。
明確にゴールをイメージできるかどうかが、ゴール達成へのカギです。掲げたゴールを達成した状態をイメージしたり、具体的にしたり、その過程で手に入れているであろうもののイメージを膨らませていきます。
クライアントの頭の中にイメージがなければ、それを達成している人の話を聞きに行くことを提案したり、コーチの話をシェアしたりするのもよいでしょう。また、フューチャーペーシングなどで、それが達成している将来の自分をイメージし続けることも効果的です。
特にビッグチャレンジでは、これまでとやり方をガラッと変える必要があります。自身の持っているリソースを隅々まで見直したり、考えうる限りの様々な打ち手を出したり、第三者の力を借りたりする場面も多く出てきます。ブレインストーミングのスキルを合わせて活用して、たくさんの可能性を探っていきましょう。
これまでと違うことに取り組んだ後には、そこから何を学ぶかが成長のカギ。セッション内外問わず、行動から何を学んだか、どんな気づきがあったかを質問し、クライアント自身の内省を促します。
上手くいったことも、上手くいかなかったことも、全ては学びの材料になります。
ゴールセッティングの場面
具体的な行動を決める場面
クライアントが恐怖を感じている場面
「目標を2倍にしませんか?」
「期間を半分にしたら、どうでしょうか?」
「あなたなら、もっといけます」
「そんな目標じゃ、私をコーチにつける意味はないですよ」
「必ずできると信じています」
そもそもコーチングは、クライアントの目指すゴール達成を目指し、クライアントを行動させるためのものです。ゴールの大きさによって、クライアントの成長度合いも変わってきます。
コーチ自身も勇気を持ってビッグチャレンジを促し、クライアントの成功と成長を応援していきましょう。
マーケティングコーチ
千葉大学工学部卒業後、IT企業にて10年間、商社向けの基幹システムの運用/保守・改善業務に携わる。
2012年にコーチングを学び始め、2014年よりコーチとしての活動を開始、2017年に独立し、個人事業主・起業家の売上UP・web集客などを支援する。
コンラボには2016年よりライターとして、2018年より社内コーチとして参画。
著書に「習慣化を成功させる本」「自分と可能性を育てるチャレンジの習慣」がある。
趣味の将棋はアマ三段&将棋普及指導員。
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