メルマガ登録

  • HOME
  • >
  • スキルや事例を学べるコーチング研究所
  • >
  • ほめ言葉を伝える
  • ほめ言葉を伝える

    2018/10/09
    Pocket

    コーチングにおける「承認のスキル」には、部下の良いところを把握するインプット能力と、それを言葉や態度で伝えるアウトプット能力の2つが含まれます。簡単に言うと、良いところを認め、それを上手な言葉で褒める、ということです。

    ですがこの「褒める」という行為は、一筋縄ではいきません。グルメレポーターが「美味しい」とばかり言っていても料理の味が具体的に想像できないように、上司も「いいね」ばかり言っていては意味がなくなってしまうのです。

    上司という立場にある人は、多彩なほめ言葉のレパートリーを持ち、それを状況に応じて使い分ける必要があります。ただしほめ言葉だけ言っておけばいいというわけではありません。褒める際には「事実」を「タイミング良く」「本心」で「相手に合わせて」伝えることが不可欠です。

    例えば「先月出してもらった資料は上手にできていたね」と褒めたとしても、部下はピンときません。出してもらった時点で褒めておくべきでした。このようにタイミングを逸することなく伝えると、相手の心にほめ言葉が響きます。

    また、本心から褒めていないと、なかなか相手の心には響きません。本気で褒めているかどうかは、声のニュアンスや顔の表情にも現れます。対人コミュニケーションで、相手に与える影響の9割以上は非言語のメッセージによるというデータもあります。どんなほめ言葉を使うかも大切ですが、声の響きや表情、態度にも気をつけてください。無理に褒めるくらいなら、褒めないほうが良いでしょう。

    そして、人はそれぞれ褒められて嬉しいポイントが異なります。Aさんは知識の量を褒められると嬉しいですが、Bさんは知識の量を褒められると「頭でっかちだ」とバカにされているように感じる…などと、いろいろなパターンがあります。

    これを見極めるためには、普段から部下をよく観察し、適度なコミュニケーションをとっておくことが何よりも大切です。褒めることが日常的になれば、どの言葉が一番その人にヒットするかもわかってくるはずです。

    とはいえ、日本の企業風土からすると「褒め慣れていない」「職場の雰囲気が褒める雰囲気ではない」と思ってしまう上司もたくさんいると思います。確かにこれまで部下を褒める習慣のなかった方にとっては、違和感があるでしょう。

    しかし褒め上手になるためには「場数を踏む」ことが不可欠です。最初は部下も驚くかもしれませんが、褒められることは決して嫌なことではありません。続けているうちに、職場の雰囲気も良くなっていくでしょう。ぜひ勇気を出して、今日から部下の良いところを褒めてあげてください。

    一覧へ戻る
    この記事を書いた人
    コーチングラボ編集部

    コーチングラボの編集部は、コーチになりたい方を応援するための立ち上がりました!

    オススメの記事

    上司という立場にあるみなさん、部下に対して 「どうしてこんなミスをしたんだ?」 「なぜ目標を達成できないんだ?」 などと...

    コーチングは、コーチングを受ける人が「自発的に物事に取り組み、新しい発想等を生み出し、その人の中に眠っているポテンシャル...

    コーチングには、コーチング・スキルや、コーチング・フローなどの様々な要素があります。多くの場合は、言語を中心としたコミュ...

    東京都品川区西五反田3-6-33
    井門西五反田ビル4階
    TEL 03-5719-3575
    FAX 03-5719-3576