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  • コーチング・カンバセーションで、自由な発想やアイデアを引き出す方法

    2018/12/03
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    コーチングには、コーチング・スキルや、コーチング・フローなどの様々な要素があります。多くの場合は、言語を中心としたコミュニケーション、つまりコーチとクライアントの『対話』によってコーチングは成り立っています。

    なぜ、『対話』によってクライアントのゴールへと導いていくことが出来るのでしょうか。また、クライアントが価値を感じて、費用を喜んで払うような『対話』とは、どのようなものなのでしょうか?

    今回の記事では、『コーチング・カンバセーション』、つまり、対話そのものを取り上げました。小手先のテクニックではない、質の高い対話を重ねることで、クライアントに行動を促し、高い成果を出させることが出来るのです。

    この記事を読むことで、本質的なコーチングの対話を理解してください。そして、あなたのコーチングが機能しないと感じたり、壁にぶつかっていると感じたときに、何度でも改めて読み返すことをオススメします。

    対話の中で、自由を与えてアイデアを描いていく

    コーチングにおいて、コーチとクライアントの対話の中で最も重要なのは、『どれだけ自由度が高く、どれだけアイデアが出やすい状態を作り上げられるか』という点です。

    このような状態を作り出せれば、クライアント自身が何か新しい発想の種を見つけ出し、それをさらに膨らませるためのアイデアも見出せるでしょう。そして、それらのアイディアは、その後の行動によって、現実的なものになっていきます。

    コーチング・カンバセーションのイメージは、コーチとクライアントが1枚のキャンバスに絵を描いていくようなものです。絵を実際に描き出すのはクライアントですが、コーチはそれをサポートし、絵を少しずつ完成へと近づけていくのです。

    その絵の中には、様々なストーリーが展開されることでしょう。未来や将来をイメージした絵もあれば、そこに到達するまでのプロセスをイメージした絵もありますし、現在の状況も絵にして表すことがあるかもしれません。

    重要なのは、先述のように自由度をどれだけ高くできるかという点です。

    日本では、コーチがクライアントを思い通りに動かそうとする慣習がありますが、これは自由とは程遠い状態でしょう。これではクライアントも萎縮してしまい、自由な発想もアイデアも生まれてはこないのです。

    自由に話すためには、クライアントにとって絶対的に安心かつ安全な環境であることが必要不可欠です。逆に言えば、コーチには、クライアントを全面的に受け止めて話を聞くことが求められるのです。

    クライアントは、無限の可能性を持っています。思い込みや先入観、常識によって凝り固まった考えを解凍していけば、未来や将来を自由に創り上げていくことさえできるのです。コーチの考えを押し付けることなく、誘導することなく、フラットな姿勢でいることが、コーチング・カンバセーションでは重要なポイントとなってきます。

    コーチに求められる問いかけとは

    コーチは、クライアントに対して、”正しい”接し方をしなければなりません。

    • 「それはどう考えても無理でしょう」
    • 「現実的ではないことを考えても仕方がない」
    • 「大人なんだから子供のような発想ではダメだ」

    このような接し方をコーチにされたら、クライアントはどう感じるでしょうか。まるで上から押さえつけられたような感覚となり、何も思い浮かばなくなりますし、もしアイディアが出てきたとしても、コーチに伝えることはしなくなるでしょう。

    アイデアを思い描いたり、自由に新しい発想をしてもらうためには、コーチの問いかけの質が重要になってきます。

    • 「その話、もっと詳しく聞かせて」
    • 「いいですよ、続けてください」
    • 「別の視点から見たらどうですか?」

    このようなコミュニケーションや質問によって、クライアントは自分の頭でより深く広く考えようとします。世界が広がり、視点も変わってくるでしょう。自ずと自由な発想が生まれやすくなり、際限なくそれが成長・発展していくことにも繋がります。

    アイディアは、それが生まれた段階ではただの空想・妄想に過ぎませんが、そこに他の要素が加わることで、次第に現実的なものに近づいていきます。他の要素とは、環境、状況、キャラクターや時間、時代や流行、色や音、時には障害やハプニングなど・・・様々な要素が組み合わさることで、たったひとつの物語と変わっていくのです。

    その物語をさらに具体的に作り上げていけば、映像作品のように、多くの人を惹きつける完成形へと近づくことができるのです。

    ここまできたら、アイディアは非現実的な妄想ではなくなり、現実の”成果”へと繋がっていきます。そのプロセスにおいて、「このようにすれば現実味が増すのか」といった感覚や、「この問題はこうして乗り越えることができる」といった経験に変わります。それはつまりクライアントの能力・スキルが高まることであり、進化・成長だとも言えるのです。

    これが正しいコーチング・カンバセーション。コーチの接し方次第でクライアントの意識が変わり、意識が変われば、全ての結果が変わってくるのです。

    終わりに

    コーチの役割は、クライアントを目的地に届けることです。クライアントの目指すところを一緒に見据えて、クライアントの可能性を広げ、できるだけ壮大な物語を作り上げることをサポートすることが求められます。

    正しい「コーチング・カンバセーション」を身に着けて、クライアントの成功を支援していきましょう。

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    この記事を書いた人
    佐藤 友康
    佐藤 友康

    マーケティングコーチ

    千葉大学工学部卒業後、IT企業にて10年間、商社向けの基幹システムの運用/保守・改善業務に携わる。
    2012年にコーチングを学び始め、2014年よりコーチとしての活動を開始、2017年に独立し、個人事業主・起業家の売上UP・web集客などを支援する。
    コンラボには2016年よりライターとして、2018年より社内コーチとして参画。
    著書に「習慣化を成功させる本」「自分と可能性を育てるチャレンジの習慣」がある。

    趣味の将棋はアマ三段&将棋普及指導員。

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