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  • 部下が話しづらそう…そんな時にふり返りたい3つのポイント
  • 部下が話しづらそう…そんな時にふり返りたい3つのポイント

    2019/02/15
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    部下の中にある考えやアイディアを引き出したい、部下に成長してもらいたい…そんな思いでコーチングをしているのに、なんだか話しづらそうだな、話が表面的で深まっていかないな、と感じることはありませんか。

    もしかしたら部下は、普段のコミュニケーションとは違う「コーチング」という対話に不安や戸惑いがあるのかもしれません。

    この記事では、上司と部下という関係性でコーチングを行うときに、部下に安心して自由に話してもらうために気を付けたいポイントをお伝えしていきます。

    1. 部下の不安はあらかじめ取り除いておく

    コーチングの中で、部下は「大したことではないのですが…」「間違っていたらすみません」などと前置きをしてから話し始めていませんか。これはコーチングされる側が、自分の発言に対してリスクヘッジしている、つまり不安を持ちながら話しているというサインです。

    上司からコーチングを受ける中で、「こんなに高い目標を掲げて実現できなかったら失望されるのでは」「こんなことを言ったら馬鹿だと思われるのでは」「人事評価に影響するのでは」などの不安を感じているのかもしれません。

    このような中でコーチングを行うことは、あまり意味がありません。コーチングは、素直で率直な考えを引き出し、部下の成長をサポートするためのもの。前置きをしてリスクヘッジしなければいけないような関係性では、コーチングの効果は期待できないでしょう。

    もしコーチングでの部下の発言にそうした傾向があれば、一度コミュニケーションの取り方を見直してみてください。ペーシングや承認のスキルなども使いつつ、コミュニケーション環境を整えましょう。

    また、ここで話したことを他の人に話すことはない、ここでの話が人事評価に影響することはない、など、コーチングを行う上で部下が不安に思うポイントについての基本的な約束事を確認しておくことも必要です。

    上司と部下という関係性の中でのコーチングだからこその「気がかり」をあらかじめ確認し、安心な環境を作っておくことが、コーチングが有効に機能するための第一歩となります。

    2. 考えや思いを口に出すことを自ら実践する

    もともと日本には、「阿吽の呼吸」とか「以心伝心」など、口に出さなくても互いに心が通じ合うことを良しとするような風潮があります。考えや思いを口にすること自体が苦手であったり、特に上司との対話の中で自由に思いを話すことには抵抗を感じる人も多いかもしれません

    しかし、思いを言葉にして口にすることには、大きな価値があります。人は話すことによって自分の考えや思いに気が付いたり、考えがまとまってきたり、ということが起こります

    また、考えていることを口にすると、コミュニケーションによりエネルギーが発生し、それがお互いの刺激になって新たなアイディアがわいたり、行動を促したりするのです。

    部下に考えを自由に話してもらうためには、まず自分が思いを正直で率直な言葉にして伝えることが大切です。自分は何も話さずに、部下にだけ「さあ、話してください」といったところで、部下が自由に話せるようにはなりません。

    コーチである上司が自らの思いを率直に言葉で表して伝え、実践する。あなたのそういう姿勢を見ることで初めて、部下も安心して思いを口にすることができるようになるのです。

    心の中でいくら「部下に自由に話してほしい」「コーチングで部下の成長をサポートしたい」と思っていたとしても、それを言葉にしなかったらそれは決して伝わることはありません。伝えないということは相手にとって、“思っていない”ことと同じです。あとから「自由に話して良かったんだよ」「〇〇さんに成長してほしいと思っていたんだ」と言っても、何も起こらないのです。

    自分の考えを率直に話すことがエネルギーを生み出し、刺激を作り出す、ということを自ら実践し、考えを口に出すことには価値があるということを示していきましょう

    3. コミュニケーションのスイッチを切り替える

    上司と部下という立場でのコーチングでは、いつものクセでつい理路整然と、簡潔に話そうとしてしまうことがあります。普段の会話では、業務の報告などのように、的確で筋の通った話し方をすることが双方の前提となっているので、お互いにそういうふうに話さなければと思ってしまうのかもしれません。

    しかし、コーチングを行う際には、頭の切り替えが必要です。

    コーチングは普通の会話のように思ったことをそのまま口に出すのではなく、話しながら自分と向き合い、自分の考えに気付かせることが目的です。頭の中に浮かんできた漠然とした考えを言葉にしてみる作業なのですから、最初から考えや思いを正確に、簡潔に話す必要はないのです。

    例えば、自分が見た夢の内容を人に説明しようと思っても、理路整然と話せることは少ないでしょう。短い夢でも、細かな状況や心情を伝えようとすると時間がかかってしまいます。潜在意識の中では、様々な情報がすごいスピードで駆け巡っているからなのです。

    コーチングの対話の中で自分の中から浮かんでくる気づきや考えも、同じことが言えます。その瞬間、相手の頭の中では様々な思考、感情、感覚が駆け巡っています。これを言葉にすることで初めて、頭の中から情報を取り出せることになります。

    そもそも心で考えている物事は、まだ実体としての形を持っていません。それらに形を与え、具現化できるのは「言葉」だけです。夢、ビジョン、アイディア、意見…これらは言葉にして初めてこの世に存在できるのです。

    つまりコーチングでの対話は、自分と向き合う中で、これらの情報を口に出しながら自分の考えや思いに気づいていくためのプロセスだということです。ですから、コーチは頭の中から取り出したばかりの情報に「理屈が通っているか」「的確な表現か」などと考える必要はないのです。

    しっかり説明しようとしたり会話を成り立たせることばかりに気を取られていると、自分と向き合うことができません。そんなことよりも、自分の心の奥底から湧いてきた話したいことを、話したいように話すことのほうがずっと大切です。

    頭の中に浮かんできた思いやアイディアは、素晴らしいアイディアや成長の機会へとつながっていく可能性を秘めています。まずは、浮かんでいるものを自由に言葉に出してみるよう促してあげましょう

    まとめ

    いかがでしたか。

    部下に安心して自由に思いを口に出してもらうことが大切だという事、そして、そういうコミュニケーション環境を整えるのは、コーチである上司の役割だということがお分かりいただけたかと思います。

    これができるかどうかで、あなたのコーチングの効果は大きく変わってきます。ぜひ実践して部下の育成や部署のパフォーマンス向上に役立てていってください。

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    この記事を書いた人
    コーチングラボ編集部

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