成功マインドセットのやり方とは。常に1ランク上を選べる人になる方法

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世の中で、同じ状況に遭遇しても、チャンスに感じる人とピンチに感じる人が存在し、同じことを学んでも、結果が出る人・出ない人が存在するのはなぜでしょうか。当然、性格や才能の違い、という要素もありますが、それよりも遥かにその差を左右する要素があります。それが「マインドセット」です。

 

弊社でも、これまでに数え切れないほどの方々の独立起業を支援してきましたが、結局、その人が成功するかしないかは、最終的に「マインドセット」のやり方・持ち方に行き着きます。成功していく人々は、様々なステップで、間違いなくプラスのマインドセットがうまく働き、その逆の人々は、あらゆる局面でマイナスのマインドセットが、行く手を妨げるのです。

 

では、一体「マインドセット」とは何でしょうか?この記事では、わかるようでわからないこの「マインドセット」を極シンプルに定義付けつつ、そのメリットや、具体的に定着させるやり方に至るまで、あなたのビジネスに、そして人生に、マインドセットの力をフル活用する方法を、解説していきます。

 

究極を言えば、成功とは「マインドセット」の差。その僅かな差をあなたの味方にする方法です。マインドセットさえ、しっかりと未来に向けた軸となっていれば、あなたは常に1歩先を選ぶことができるでしょう。では、早速その方法をご覧ください。

1、3分でわかる「マインドセット」

1−1、マインドセットの定義

マインドセットが重要、と言うものの、そもそもこの「マインドセット」とは何でしょうか?直訳すれば、「心の在り方」とされていますが、まだ言葉として曖昧です。

では、以下をご覧ください。

マインドセットとは、経験、教育、先入観などから形成される思考様式、心理状態。暗黙の了解事項、思い込み(パラダイム)、価値観、信念などがこれに含まれる。(出典:グロービズ MBA経営辞書)

いかがでしょうか。よくよく読めば理解できますが、おそらく、パッとイメージをつかむにはなかなか難しいのではないかと思います。

そこで、弊社の講座やセミナーでは、このマインドセットをシンプルに以下のように定義づけています。

【マインドセットとは】
物事に対する捉え方であり、自分との約束事である。

随分スッキリとつかみやすくなったはずです。
では、更にわかりやすくするために、例を交えて説明していきましょう。

1−2、定義① 物事の捉え方

この前半部「マインドセット=物事に対する捉え方」という意味合いが、「マインドセット」という言葉の一番ポピュラーな使われ方です。以下の例をご覧ください。

例1)失敗

【捉え方A】
「失敗は恥ずかしいものだ」
→新たなことに挑戦して何か失敗するのは嫌だ、良くない。
→行動・挑戦したくない。現状維持でよい。

【捉え方B】
「失敗とは成功するために不可欠だ、失敗のない人はいない」
→失敗しても、何か学ぶことはあるはず!次またやればいい。
→行動・挑戦していく。

例2)営業・セールス

【捉え方A】
「人に無理やり売り込むものだ」
→関係悪化につながる不安。
→セールスできない。

【捉え方B】
「価値あるものを欲しい人に提案することだ」
→セールスしてこそ解決策を届けることができる。役に立てる。
→セールスしたい!しなくては!

このように、同じ事象であっても、捉え方次第で、それに伴う行動は180度違ってきます。【捉え方A】をしがちな人が、どんなに営業のスキルやテクニックを学んでも、そのマインドセットがある限り、せっかくのスキルもテクニックも活かすことはできないのです。

1−3、定義② 自分との約束事

続いて、「マインドセット」という言葉は、後半部のように「自分との約束事」という使われ方もします。これはつまり、人が何と言おうが、自分の状況がどうであろうが、絶対に守る信念・信条のようなもの、という意味です。

例えば、こんな場面を想像してください。あなたが健康のために毎日ジョギングをしようと決めたとします。しかし、現実には、それを妨げる色々なことが起こるでしょう。走る気分になれないこともありますし、忙しくて難しそう、ということもあります。「たった1日走らなくても何も変わらないよ」と周りから言われるかもしれません。

このような時、毎日走ることに対してのマインドセット(=自分との約束)が強く定着していたならば、様々な影響に打ち勝ち、どうにかしてでも走ろうという力となります。逆に、マインドセットが弱いと、つい目の前の様々な状況に流されてしまう、というわけです。

つまり、「物事に対する捉え方」であれ、「自分との約束事」であれ、あなたのあらゆる「マインドセット」が、未来志向で前を向いているどうかで、人生は大きく変わる、ということになります。

「マインドセット」の正体、お分りいただけたでしょうか?

2、プラスのマインドセットの目覚しい効果

2−1、ビジネスにおける最大のメリット

では、ここであらためて、プラスのマインドセットを持つことが、いかにビジネスにメリットをもたらすか、お伝えしたいと思います。そのメリットを一言で言うならば、こちらです。

迷いがなくなり、行動が加速する

ビジネスは選択の連続です。次々に変わる環境や、溢れる情報の中で、どんどん判断を下さねばなりません。しかも、時間も、エネルギーも、リソースも、資金も限られています。やりたいこと・やるべきことの全てに等しく対応することはできません。そこで鍵となるのは、

選択と集中

です。いかに重要なことにフォーカスして余計なことはやらないか、成果の大小はここにかかっています。その「選択」の際に、非常に力となるのがマインドセットなのです。前章の「失敗」や「営業」の事例のように、マインドセットが決まれば、行動が決まります。つまり、プラスのマインドセットを持っていれば、行動もプラスの方向へ“自然と”“即座に”向かう、ということです。そして、どんどん次の行動に進めます。迷う時間・停滞する時間を無駄にすることはありません。やるべきことへ集中することができるのです。

2−2、マイナスはプラスへ変えられる!

そこで、まずあなたも、ビジネスにおいて重要視している分野や、つまずきがちな分野について、マイナスのマインドセットが潜んでいないか、思考の癖を振り返ってみてください。そして、もしマイナスになっているならば、プラスに変えましょう!マインドセットは、強い意識と具体的なアクションがあれば、新たに定めることができます。

そして、あなたの望む様々な分野において、その経験を一つ一つ重ねていけば、ビジネスのスピード感と判断基準は、格段に上がっていくのです。

では、次章にて、マインドセットの具体的な定め方を解説していきます。

3、マインドセットの定め方

3−1、マインドセット=言葉

マインドセットとは、「言葉」の力によるものです。いかに自分の感情が動き、納得する言葉を据えられるどうかで、そのマインドセットが自分へ与える影響の強さも変わります。例えば、「継続」をテーマにしたいとしましょう。以下の2つの言葉をみてください。

【A】決めたことは毎日休まず続けよう。
【B】才能の差は小さく、努力の差は大きい。継続の差は、もっと大きい。

いずれも、言いたいことは【A】なのですが、【A】よりは【B】の方が印象的であり、記憶にも残りやすく、行動へ結びつくパワーを持っています。

3−2、格言の力を利用

では、このような効果的な言い回しをどのように作り出せばいいのでしょうか。その答えはこちらです。

格言や故事成語、著名人の言葉などを参考にする。

長い間語り継がれてきた格言や故事成語というのは、それだけ人々の心に響いたからこそ、現代まで残ってきたものです。また、スティーブ・ジョブズや松下幸之助、イチローのように、様々なスピーチやレターで、その言葉が引用される著名人も多くいます。つまり、こうした言葉には力があるのです。その力をぜひ使わせてもらいましょう。

そこで、具体的には、以下のことを試してください。

  • 尊敬する著名人や目標とする人物にまつわる著書を調べる。
  • インターネットで検索する。

※例)「偉人_格言」「継続_格言」「スティーブ・ジョブズ_名言」etc.

これは、おそらく、非常にワクワクする作業となります。聞いただけでやる気になるような言葉にたくさん出会えるからです。その中から、求めるテーマに見合う言葉を候補としてピックアップしていきます。そして、最終的には、よりあなたの心を動かした言葉を、そのままマインドセットとして定めても良いですし、いくつかを自分なりにまとめてマインドセットとしてもOKです。その際には、ぜひ、「今の自分を少し超えるレベルの言葉を選ぶこと」を意識してください。

※参考※ もし選んだマインドセットの言葉が長い場合・・・

名言・格言には、一言とは言い切れないような長さのものも多くあります。マインドセットとして、より強く自らへ刻み、いつでも簡単に思い起こすためにも、長い場合には、エッセンスをまとめて短くしましょう。例として、スティーブ・ジョブズの有名な名言を挙げておきます。

———————–
「もし今日が、人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは、本当に自分のやりたいことだろうか?」
→(例)「今日一日を、自分史上最高の一日にする。」

———————–
「美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を10本贈ったら、君は15本贈るかい?そう思った時点で君の負けだ。ライバルが何をしようと関係ない。その女性が本当に何を望んでいるかを、見極めることが重要なんだ。」
→(例)「ライバルは関係ない。重要なのは顧客ニーズだ。」

4、マインドセットの定着法

4−1、定着のための2ステップ

自分が納得できるマインドセットを導き出せたならば、あとは、それを自分の中に定着させる必要があります。マインドセットとは、常に自分の中にあり、必要な瞬間に間髪入れず浮かぶものでなければならないからです。そこで、定めたマインドセットについて、以下の2点を行ってください。

  1.  21日間、繰り返し復唱する。
  2.  21日間、連続で行動に結びつける。

朝起きた時でも、夜寝る前でも構いません。21日間は、どこかタイミングを決めて、(あるいは事あるごとに)それを唱えるようにしましょう。また、携帯の待受画面に設定したり、壁に貼り出したりしておくのも良い方法です。

また、思考だけでは現実は変わりません。実際に行動に移すことで、より体に染み込んでいきますので、この21日間は、マインドセットに関わる行動を特に意識して取り続けてください。例えば、「即断・即決・即実行」というマインドセットを定めたならば、朝服を決める瞬間から、外食時のメニュー、仕事の依頼等、あらゆる場面で、とにかく「即断・即決・即実行」を試みるのです。

4−2、脳のメカニズムを知る

実は、これらの行動には、脳のメカニズムが活かされています。人が何かを覚える際、まずは「短期記憶」として、脳の「海馬」という組織に入りますが、この「短期記憶」とは、一般的に数十秒〜数時間という持続期間しかありません。

しかし、この海馬に21日間繰り返しインプットし続けると、その情報は大脳皮質に移り、「長期記憶」として残っていくのです。こうなれば、一つの「習慣」として、あなたに定着します。この域に達して初めて、そのマインドセットが真に自分のものとして生きてくるようになるのです。

そもそも人は、現状維持するようにできています。快適な状態に戻りたがるのが自然の摂理です。脳の仕組みとしてそうなっているので、新しい習慣を作る時も、最初が何より大変になります。しかし、その21日間を何とか突破し、一つ良いマインドセットを定着させることができれば、脳はその学習経験から、次のマインドセットは、より楽に定着させるでしょう。もちろん、その次は更に楽になります。

こうして、様々な分野でのマインドセットを次々とより良いものに書き換えていくことで、ビジネスはどんどん加速していくのです。もちろん、ビジネスに限らず、「健康」や「家族との関係」といった分野でもこの方法を活かすことで、人生はもっと豊かになるでしょう。まずは、とにかく21日間です。そう自分に言い聞かせ、乗り切ってください。

5、まとめ

以上、ここまでお読みいただいた方であれば、もう十分にお分かりの通り、あなたのマインドセット次第で、「持っている能力や可能性を最大限発揮できるか否か」が変わります。あなたのビジネスも人生も変わります。ぜひ、あなたも早速今から、あなたの望む分野で、マインドセットを刷新し、定着させ、生まれ変わっていく体験を味わってください。そして、人生をあなたが本当に望む色へ塗り替えていきましょう。

では最後に、読んでくださったあなたへ、このテーマにぴったりの格言を贈り、この記事を終わりたいと思います。

心が変われば、態度が変わる。態度が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる。(ヒンズー教の教え)

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鈴木理美

鈴木理美

株式会社コンサルタントラボラトリー コピーライティング担当 旅行会社でのコンサルティング営業や、金融機関でのFPコンサルティング経験を経て、2012年より秘書兼カスタマーサポートとして(株)コンサルタントラボラトリーに参画。幼い頃より文章表現を得意としてきたが、現社における業務の中で、代表の北野にコピーライティングの才能を見出され、現在はライター業務をメインとしている

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